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練習日記

霞ヶ関フィルの山あり谷あり飲みありの練習日記です。

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今日は運命1、4楽章とグノー全楽章の練習でした。

運命は、譜面の音符はシンプルですが、緊張感を出す音と響きを広げる音、強く叩く音や遠くで鳴っているようにする音、柔らかくする音…
と、表現を変える必要があり、あらためて、譜面は音程とタイミングだけを表した記号であって、それをどんなフレーズ、音色に肉付けするのかが演奏者の仕事だと感じました。

「運命」という通称の由来となった「運命はこのように扉を叩く」のエピソードは作り話かもしれない、という話があるそうです。
キアオジという鳥の鳴き声を表しているという説があるとか。そうするとだいぶこの曲に対する印象が変わってしまいますね。
田園(交響曲第6番)と同じ年に作曲されたということも後者の説を補強していますが、、どうなんでしょうか。

音楽家として貴族の庇護から独立し、人類の幸福を追求するという大きなスケールの気概を持ったベートーベンは、一方で普段は自然の中を散歩することを好み、そこから曲のインスピレーションを得たと言われています。
そんなベートーベンの世界観というのものは、自然の美しさの中に同時に世界の不条理(運命)に対峙する魂が融合されているようなものなのかもしれませんね。
とすると、キアオジの声を表した曲だけど、運命と力強く対峙する精神を同時に表した曲になっちゃうこともあるのかもという気もしてきますね。

グノー(小交響曲)は室内楽曲で、息づかいや小さな抑揚が、大規模編成の曲よりも繊細に扱いやすく、聞く人の心をワクワクさせる気がします。
同じような動きが繰り返されるけれど、その中で和音の変化に巧みなギミックが用いられているので飽きることなく楽しさが持続するようです。
そのカラクリを紐解いて、味わって演奏できるととても楽しめそうだし楽しんでいただけると思うので、お勉強しようと思います。

また次回、楽しみです。
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