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練習日記

霞ヶ関フィルの山あり谷あり飲みありの練習日記です。

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2月24日(月・祝)、霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団の第21回定期演奏会が無事に終了しました。
ご来場頂いた皆様、ご指導頂いた川崎先生、ご協力頂いたホール関係者など関係する全ての皆様に心より御礼を申し上げたいと思います。

今回のメイン曲は、ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」。
私にとってこの曲は、とても思い出深い大切な曲目です。

―2011年3月上旬、当時の霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団は、1ヶ月後に控えた第8回演奏会に向けて精一杯練習をしていました。
第8回演奏会のメイン曲はベートーヴェン交響曲第3番「英雄」。悠然と、そして堂々とした風格の素晴らしい交響曲であり、若さ溢れる演奏ができるよう日々取り組んでいました。
これを一転させたのが、3.11の東日本大震災です。震災発生の翌日の練習は当然中止。その後、度重なる地震や電力不足の影響から「演奏会を中止にするべきではないか」との議論が団内でありました。
その際団長だった私は、議論の末、団として何ができるかを考えた結果、霞ヶ関フィルの演奏を少しでも多くの方に聴いて頂き、元気で前向きな気持ちになってもらいたいという思いの下、演奏会を実施することを団として決めました。
もちろん、照明を暗めにする、緊急時に備えた体制を確保するなど、様々な対策を講じた上での開催です。
演奏会後のアンケート結果を見ると、「とても明るい気持ちになれました」「予定通り開催してくれて本当にありがとう」といった声ばかりであり、今でもなお、第8回演奏会を実施して本当に良かったと感じています。

今般のコロナウイルスを巡る一連の動きも、第8回演奏会の時に似ていました。
今回は私は副団長の立場でしたが、様々な大規模イベントが中止になる中、当団の演奏会を開催するべきか否か、という議論が今回もありました。そして、団として、スタッフのマスク着用、マスクをお持ちでないお客様へのマスク配布、お客様への咳エチケット呼びかけなど、最大限の対応をしながら開催することにしました。
その結果、今回の演奏会でも、演奏会開催を心から喜ぶ多くのメッセージを頂きました。

いずれも「英雄」という曲目が幸いしたのかも知れませんが、第8回演奏会、第21回演奏会の結果を見ても、音楽が人に与える力はとても大きいものだと感じさせられます。

さて、個人的な話ではありますが、第21回演奏会終了をもって、私は仕事の都合で霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団を休団します。
団の設立以来、私はこのオーケストラの演奏会を経験してきましたが、音楽は本当に難しいものだと日々痛感しています。
時には巧く演奏できることもあれば、そうでないときもある。音楽はまさに一期一会です。
しかしだからこそ、このオーケストラで、このメンバーでないとできない良い音楽というものがきっとあります。
そうした音楽を、自分にとって大きな節目となる今回の演奏会でお客様の心に少しでも伝えられたのであれば、これほど幸せなことはありません。

霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団は、今後も演奏活動を続け、お客様の心に響く音楽を目指していきます。
これからも、霞ヶ関フィルハーモニー管弦楽団をよろしくお願い致します。

Viola 堀口岳史
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堀口さん
今までどうもありがとう!
新大陸でもご活躍を!

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