×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
本番まであと一月となり、練習が佳境を迎えつつある今日この頃です。
まだ練習不足だなと思う箇所もありますが、理想の表現に近づいてきている部分も着実に増えてきて、本番に思いを馳せながら楽しく練習に挑んでいる私(Vc)であります。
ところで皆さま、第19回定期演奏会のチラシをご覧になりましたか?
今回のチラシにどんな印象を持たれたでしょうか?
なんてことを聞くのは、今回のチラシの表面をデザインしたのが私だからです(笑)。
今日の日記は、チラシのデザインについてのあれこれを語りたいと思います。
皆さんもご存知のことながら、第19回の曲目は、
メンデルスゾーン 交響曲第5番『宗教改革』
バッハ 無伴奏バイオリンパルティータ2番より『シャコンヌ』
ワーグナー 『パルジファル』より前奏曲
と、かなりキリスト教色の強いプログラムとなっています。
それもそのはず!
実は今回、メインの『宗教改革』に紐付いた選曲を行いました。
ということはつまり、第19回のコンセプトはやはり『宗教改革』!
それもメンデルスゾーンの『宗教改革』というよりは、16世紀に発生したマルティン・ルターの宗教改革と、ルター教会で歌われているという『ドレスデンアーメン』に帰着するのではないのでしょうか。
事実、ワーグナーは生粋のプロテスタントで、『パルジファル』前奏曲の中にはドレスデンアーメンが複数登場します。また、生前は時代の異端児と呼ばれたバッハの作品は、マルティン・ルターに源流があると言います。メンデルスゾーンは言わずもがな。
なるほど、ルターの宗教改革。
そしたらチラシのデザインは宗教改革だ!
そう思った私は、チラシデザイン案を7枚、霞フィルの運営陣に提出しました。
イメージ自体は割愛させていただきますが、提出した7枚のうち、マルティン・ルター絡みのデザインを4枚出しています。
しかし……マルティン・ルター絡みの案は全てボツ。
「これいけるんじゃない!?」と思って描いた季節背景もボツ……。
そうして選ばれたのが、こちらの『教会屋根』。
「あれ?チラシのデザインこれじゃないでしょ?」と思われるでしょうが、実は第19回のチラシデザインの前身がこちらでした。
こちらのイメージは、ルターの宗教改革というよりも、今回のメインであるメンデルスゾーンの交響曲第5番から来ています。
一楽章の冒頭の曲調が、不穏な時代における教会からの鐘の反響のようだなぁと、曲を聴いて真っ先に頭に浮かんだイメージを案に起こしました。
しかし、後ろの背景は過去に描いた教会屋根イラストの使い回し、文字も何となく入れただけという、案としては一番手抜きで作ったものであったため、まさかこれが選ばれるはずもないだろう……と思っていたのですが、まさかでした(笑)。
もはやマルティン・ルターの宗教改革のイメージはどこへやら……。
しかしせっかくこれに選ばれたのならば、霞フィルのチラシ用に新しく教会屋根を描こうじゃないか!
それも反響が良さそうな鐘付きの大聖堂で、ルターとの関わりが深そうなやつを……!
そんなこんなで新しく描いたのが、ドレスデンの聖母教会。
ルターの時代よりもずっと後、18世紀前半に建てられたルター派教会で、現在はドレスデンの観光名所にもなっています。
我ながら再現度が高いなぁと自画自賛の一枚。
二点ほど特筆すると、一つは屋根の右側の塔の上にいる女神について。彼女が持っているアイテムが、実はパルジファルの聖杯であることが、隠し味の一つ。
そしてもう一つは、そもそもこの聖母教会自体が、バロック様式の建築物であるということ。
なるほど。
ルターの宗教改革だなんだと言いながらも、チラシのデザインが最終的に落ち着いた先は、『今回の3曲の融合』。
そう考えてみると、我ながら上手いこと背景を描いたなと、これまた自画自賛(笑)
そうしてこの絵のRGB値をいじり、文字を入れて出来たのが、第19回のチラシの表になります。
刷り上がったチラシを見て、一人ニマニマしたのは言うまでもないでしょう。
他団体のプログラムにチラシを挟みに行った際も、「うんうん、うちのが一番目を引く」とどこまでも自画自賛の嵐でした(笑)。チラシを挟んだ団体の演奏会で、隣の席の人が霞フィルのチラシをじっくり見ているのを見ると、一人嬉しくなったものです。
もちろんデザインに対する自己満足もそうですが(笑)、それよりも、今回のチラシを見た人に「霞フィルで宗教改革!聴きに行ってみようかな」と思わせるものになってくれていたら、本当に嬉しいです。
本番まであと一月。
このチラシがどんな効果をもたらしてくれるのか、期待と不安でいっぱいです。
そしてそれよりも、このチラシを見て来ていただいた人、そうでない人にも存分に楽しんで頂けるよう、より一層気持ちを込めて演奏せねばと思う次第です。
夏の暑さにも負けずに、あと少し頑張ります!
ちなみに余談ですが、マルティン・ルターとドレスデンを調べているうちにドレスデンに行きたくなってきたので、第19回が終わったらドレスデンに行ってこようと思います(笑)。
まだ練習不足だなと思う箇所もありますが、理想の表現に近づいてきている部分も着実に増えてきて、本番に思いを馳せながら楽しく練習に挑んでいる私(Vc)であります。
ところで皆さま、第19回定期演奏会のチラシをご覧になりましたか?
今回のチラシにどんな印象を持たれたでしょうか?
なんてことを聞くのは、今回のチラシの表面をデザインしたのが私だからです(笑)。
今日の日記は、チラシのデザインについてのあれこれを語りたいと思います。
皆さんもご存知のことながら、第19回の曲目は、
メンデルスゾーン 交響曲第5番『宗教改革』
バッハ 無伴奏バイオリンパルティータ2番より『シャコンヌ』
ワーグナー 『パルジファル』より前奏曲
と、かなりキリスト教色の強いプログラムとなっています。
それもそのはず!
実は今回、メインの『宗教改革』に紐付いた選曲を行いました。
ということはつまり、第19回のコンセプトはやはり『宗教改革』!
それもメンデルスゾーンの『宗教改革』というよりは、16世紀に発生したマルティン・ルターの宗教改革と、ルター教会で歌われているという『ドレスデンアーメン』に帰着するのではないのでしょうか。
事実、ワーグナーは生粋のプロテスタントで、『パルジファル』前奏曲の中にはドレスデンアーメンが複数登場します。また、生前は時代の異端児と呼ばれたバッハの作品は、マルティン・ルターに源流があると言います。メンデルスゾーンは言わずもがな。
なるほど、ルターの宗教改革。
そしたらチラシのデザインは宗教改革だ!
そう思った私は、チラシデザイン案を7枚、霞フィルの運営陣に提出しました。
イメージ自体は割愛させていただきますが、提出した7枚のうち、マルティン・ルター絡みのデザインを4枚出しています。
しかし……マルティン・ルター絡みの案は全てボツ。
「これいけるんじゃない!?」と思って描いた季節背景もボツ……。
そうして選ばれたのが、こちらの『教会屋根』。
「あれ?チラシのデザインこれじゃないでしょ?」と思われるでしょうが、実は第19回のチラシデザインの前身がこちらでした。
こちらのイメージは、ルターの宗教改革というよりも、今回のメインであるメンデルスゾーンの交響曲第5番から来ています。
一楽章の冒頭の曲調が、不穏な時代における教会からの鐘の反響のようだなぁと、曲を聴いて真っ先に頭に浮かんだイメージを案に起こしました。
しかし、後ろの背景は過去に描いた教会屋根イラストの使い回し、文字も何となく入れただけという、案としては一番手抜きで作ったものであったため、まさかこれが選ばれるはずもないだろう……と思っていたのですが、まさかでした(笑)。
もはやマルティン・ルターの宗教改革のイメージはどこへやら……。
しかしせっかくこれに選ばれたのならば、霞フィルのチラシ用に新しく教会屋根を描こうじゃないか!
それも反響が良さそうな鐘付きの大聖堂で、ルターとの関わりが深そうなやつを……!
そんなこんなで新しく描いたのが、ドレスデンの聖母教会。
ルターの時代よりもずっと後、18世紀前半に建てられたルター派教会で、現在はドレスデンの観光名所にもなっています。
我ながら再現度が高いなぁと自画自賛の一枚。
二点ほど特筆すると、一つは屋根の右側の塔の上にいる女神について。彼女が持っているアイテムが、実はパルジファルの聖杯であることが、隠し味の一つ。
そしてもう一つは、そもそもこの聖母教会自体が、バロック様式の建築物であるということ。
なるほど。
ルターの宗教改革だなんだと言いながらも、チラシのデザインが最終的に落ち着いた先は、『今回の3曲の融合』。
そう考えてみると、我ながら上手いこと背景を描いたなと、これまた自画自賛(笑)
そうしてこの絵のRGB値をいじり、文字を入れて出来たのが、第19回のチラシの表になります。
刷り上がったチラシを見て、一人ニマニマしたのは言うまでもないでしょう。
他団体のプログラムにチラシを挟みに行った際も、「うんうん、うちのが一番目を引く」とどこまでも自画自賛の嵐でした(笑)。チラシを挟んだ団体の演奏会で、隣の席の人が霞フィルのチラシをじっくり見ているのを見ると、一人嬉しくなったものです。
もちろんデザインに対する自己満足もそうですが(笑)、それよりも、今回のチラシを見た人に「霞フィルで宗教改革!聴きに行ってみようかな」と思わせるものになってくれていたら、本当に嬉しいです。
本番まであと一月。
このチラシがどんな効果をもたらしてくれるのか、期待と不安でいっぱいです。
そしてそれよりも、このチラシを見て来ていただいた人、そうでない人にも存分に楽しんで頂けるよう、より一層気持ちを込めて演奏せねばと思う次第です。
夏の暑さにも負けずに、あと少し頑張ります!
ちなみに余談ですが、マルティン・ルターとドレスデンを調べているうちにドレスデンに行きたくなってきたので、第19回が終わったらドレスデンに行ってこようと思います(笑)。
PR
最新記事
(08/07)
(02/12)
(01/30)
(01/15)
(12/23)
この記事へのコメント